ネット発ホラー「SCP財団」をA24が『V/H/S: SCP』として映画化、2027年公開予定 SCP財団Wikiは「連絡なし」と声明、A24は「独占権は主張しない」と回答

ネット発ホラー「SCP財団」をA24が『V/H/S: SCP』として映画化、2027年公開予定 SCP財団Wikiは「連絡なし」と声明、A24は「独占権は主張しない」と回答 映画
SCP Foundation(CC BY-SA 3.0)

(トップ画像出典: SCP Foundation(CC BY-SA 3.0))

出動命令

隊員諸君、また新たな出動命令だ!インターネット発の創作コミュニティ「SCP財団」を題材にしたホラー映画『V/H/S: SCP』に、『バックルームズ』のA24が加わることが明らかになった。ところが、SCP財団のWiki側は「一切相談も連絡もない」と声明を出し、A24も回答を出すなど、映画化をめぐって動きが続いている。ここまでの経緯を確認せよ。

出動ファイル
  • 「SCP財団」を題材にしたホラー映画『V/H/S: SCP』に、A24が共同製作・配給として加わることが、米メディアDeadlineの報道で明らかになった。2027年公開予定
  • 『V/H/S』シリーズは、ファウンドフッテージ形式の短編を集めたアンソロジー型のホラー映画。同作は2026年7月に、Spooky PicturesとImage Nation Studiosの製作で発表されていた
  • SCP財団Wikiは、映画について「一切相談も連絡もない」とする声明を発表。コンテンツが「CC BY-SA 3.0」ライセンスで公開されていることを挙げ、懸念を示した
  • A24の広報担当者は9月13日、米メディアKotakuの取材に、SCP財団の世界観や設定に独占権を主張するものではないと回答した

詳細レポート

「SCP財団」とは

「SCP財団」は、異常な物や現象を「確保・収容・保護」する架空の組織を舞台に、世界中の参加者が報告書の形で作品を投稿してきたインターネット発の創作コミュニティだ。作品はクリエイティブ・コモンズの「CC BY-SA 3.0」ライセンスで公開されていて、ルールを守れば誰でも二次創作ができる。これまでに『SCP – Containment Breach』などのゲームも生まれている。

A24が共同製作・配給に参加、2027年公開予定

『V/H/S: SCP』は、ファウンドフッテージ形式の短編を集めたアンソロジー型ホラー映画『V/H/S』シリーズの最新作で、「SCP財団」の世界観が描かれる予定だ。2026年7月に、Spooky PicturesとImage Nation Studiosの製作で発表されていた。今回、米メディアDeadlineの報道で、A24が共同製作・配給として参加することが明らかになった。製作総指揮には、シリーズのプロデューサーを長く務めてきたBrad Miskaらが名を連ねる。

A24は、インターネット発の都市伝説を題材にした映画『バックルームズ』を手がけ、全世界で興行収入3億9400万ドルを超えるヒットにしている。

ノリオ
ノリオ

ファンの投稿から生まれた世界が、ハリウッドの映画になる。それだけでも時代の流れを感じるな。

SCP財団Wikiは「連絡なし」と声明、A24は「独占権は主張しない」と回答

一方、SCP財団のWiki側は、映画について「一切相談も連絡もない」とする声明を発表した。SCP財団のコンテンツは「CC BY-SA 3.0」ライセンスのもとで公開されていて、声明では、映画がこのライセンスに従って製作・配給されるかどうかに懸念を示し、A24とSpooky Picturesに話し合いを求めている。

これに対し、A24の広報担当者は9月13日、米メディアKotakuの取材に回答した。AUTOMATONによると、A24が取得した権利は『V/H/S』シリーズの次回作を対象とするもので、SCP財団の世界観や設定に独占権を主張するものではなく、ほかの人がSCP関連の作品を作ることを妨げる意図もないという。ただし、CC BY-SAライセンスをどう扱うのかについては、明確な説明はなかった。

気になるポイント

Q. 公開日やキャストは決まっている?

A. まだ発表されていない。米Deadlineによると、2027年の劇場公開を目指していて、あらすじは明かされていない。

Q. 今後、SCP財団の二次創作はできなくなる?

A. A24の広報担当者は、Kotakuの取材に「他の人が自分のSCP作品を作ることを妨げる権利は主張しない」と答えている。

注意報

【注意報】

  • SCP財団Wikiの声明とA24の回答は、それぞれの立場からの説明。CC BY-SAライセンスをめぐる扱いがどう決着するかは、今後の続報を待つ必要がある
  • ※本記事の情報は2026年9月29日時点のものです。最新情報はSCP財団Wikiの声明などでご確認ください
ノリオ
ノリオ

ノリオはこの手のネット発ホラーには詳しくないが、ファンの投稿が長い年月をかけて育ち、映画になるという流れは素直に面白い。ただ今回は、「誰でも使える」ことを前提にしたCC BY-SAライセンスの世界と、一企業の映画ビジネスが正面からぶつかっているのが、いかにも今の時代らしい。

前例もある。Kotakuによると、A24は今年、『バックルームズ』のファン作品に対して著作権侵害の申し立てをしたが、「自動的なものだった」として取り下げた経緯がある。SCP財団のコミュニティが警戒するのも無理はない。

A24が「独占権は主張しない」と答えたことで一歩前進したようにも見えるが、ライセンスへの対応はまだはっきりしていない。コミュニティと映画会社がどう折り合いをつけるのか、続報を見守りたい。

次の指令

「SCP財団」を題材にした『V/H/S: SCP』にA24が加わり、2027年公開予定。SCP財団Wikiは「連絡なし」と声明を出し、A24は「独占権は主張しない」と回答した。隊員たちよ、続報を見逃すな。

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